在来工法よりツーバイフォーの方が丈夫と聞いていますが本当ですか?
基本的にはウソです。阪神大震災から随分言われていますが、老朽化した旧い家=在来工法と解釈させたツーバイフォー業者の言い分です。確かに旧い在来工法では筋交いが入っていなかったり、入っていてもバランスが悪かったりしていましたので、地震等で崩壊したケースは多くあります。現在の基準では、筋交いの量やバランスなどを加味して設計しておりますので決してツーバイフォーより劣るという事はありません。当社では構造計算に基づいた施工により、自信を持って在来工法をお勧めします。
集成材が強いと聞きますが、無垢より丈夫なのですか?
集成材が日本で使われるようになってまだ間もない事もあり、耐久性や接着剤の良し悪しがはっきりしていないのが現状でしょう。昨年には集成材の接着不良が発見され、TVや新聞の紙面を騒がせていました。はっきり言える事は、かの法隆寺でも無垢の桧材がふんだんに使われていることで数百年の歴史を刻んでいると言うことです。当社では、土台、柱には無垢の桧材を使用することで、永く安心して暮らしていただくことができます。
高気密、高断熱の家って快適ですか?
今、巷には外断熱を始めとする断熱工法が数多くあります。断熱材で家を包み、隙間をなくすことで外とは違う環境を求める風潮が有るようです。北海道で必要な断熱効果と東京で必要な断熱効果ははたして同じでしょうか。また、住む人によって快適と感じる環境は違うのではないでしょうか。当社ではお施主様の希望や立地条件を加味して断熱方法を提案いたします。
最近「遮熱」と言う言葉を聞きますがどう言う事ですか?
熱の伝わり方には3原則がありますが、その熱の伝わり方に対して、伝わりにくくする方法が違ってきます。アイロンなどのように熱源から直接伝わってくる「伝導熱」、これは繊維系、発泡系の断熱材で対応できますが、熱全体の5%程度に対する方策です。ストーブのように熱を持った空気から伝わる「対流熱」、これも繊維系、発泡系断熱材で対応できますが全体の20%程度です。残り75%程度が「輻射熱」と言われる熱線による伝わり方ですが、これは繊維系や発泡系の断熱材では防げません。
解りやすく言うと、炎天下の車を触ると火傷をするように、気温が30℃でも、熱線を浴びていると気温以上に高温になってしまうのは不思議ですね。この「輻射熱」に対するものが「遮熱」です。当社では遮熱に対しても研究し提案しております。
注文住宅といってもどこまでわがままを聞いてくれるのですか?
大手でも注文住宅といって間取りはプラン集、仕様は標準仕様から、といった販売方法を取っているようですが、これは注文住宅とは言いません。施主の生活スタイル、イメージ、デザインを取り入れたものが注文住宅であり、造り手側の都合ではいけません。当社では本来の注文住宅を目指します。
設計事務所に設計を頼むと高くなりますか?
ここでは、偉い建築家先生は除いておきますが、設計業務自体は設計施工で受けている建築会社でも設計事務所でも同じです。設計は無料というメーカーもありますが、無料はありえないことであり、他でカバーしていると見るべきでしょう。業務を分けることで若干費用が上がるかもしれませんが、設計監理をしてもらうことで、施工中の安心も得ることができますし、設計の段階でコストコントロールがきちんとできれば、予算内でできるはずです。当社でも施工だけの場合もありますが、そこ場合でも信頼関係は重要です。
木造住宅ってどのくらい持つものでしょうか?
住宅の寿命は30年とも50年とも言われていますが、きちんと造り上げられた木造建築は100年以上も可能です。但しこれは、構造的なハードの部分での話しであり、実際の平均寿命は24年程度のようです。生活スタイルの変化というソフトの部分や、元々が建売のような自分の想いが入っていない建物であったことが大きな要因で、使えるものも壊しているのが現状のようです。当社の周りには創業当時に建てさせていただいた建物が沢山あります。
省エネ住宅ってどういうものなのですか?
一般的に省エネ住宅というと、CO2の発生量が抑えられる暮らしができる住宅になると思いますが、言い換えれば「電気代が安く済む」とか「暖房費が安くなる」と言うキーワードになると思います。しかし、実際にはもっと考えなければいけないことが沢山あります。暮らし始めてからのランニングコストだけでなく、建てる際に使用する材料や設備機器の製作段階ではどうなのか、将来解体したときに出るゴミの処分の段階ではどうなのか、また、その設備の耐用年数はどの程度なのか、と言うことをトータルで判断しないといけません。言葉だけに惑わされないようにしましょう。
シックハウスが心配です。
シックハウスの原因として一般的に言われているのはホルムアルデヒドですが、その他にもたくさんの化学物質が原因の場合もありますので、自分が何に対してアレルギーが有るのかは調べてみるのも良いかもしれません。現在の家づくりでは、内部に使える建材に制限を作っています。ホルムアルデヒドの発散量が国の定めている値より小さいものは使えるが、発散量が多いものは使えないようになっています。但し、住む人によってどんなに小さな値でも症状が出ることもありますので細心の注意が必要です。当社では充分に打合せをした上で、使用する素材、建材を決定していきます。
設計期間はどのぐらいかかるのですか?
一口に設計といっても、実際には企画、基本、実施等の設計作業に分かれています。どんな建物にしようか、どの程度の大きさが欲しいか、どんなイメージが良いか、将来的にはどういう生活になるのか等、家族で話し合いながら進める企画設計が第一にあり、イメージや予算が決まれば実際の間取りや仕様などの基本設計に入り、具体的な図面として作成し、許認可の申請業務へと進みます。適正な時間と言うのはありませんが、1ヶ月や2ヶ月で詰められるものではないでしょう。今後の生活を考えれば最低でも半年、若しくはそれ以上の時間をかけても良いのではないでしょうか。
工事期間はどのぐらいかかるのですか?
建物の規模、仕様だけでなく土地の条件によっても工事期間が変わってきますが、おおよそ4ヶ月~6ヶ月と考えてください。既存の建物の解体工事や門、塀の外構工事によっても変わってきます。工事期間を短縮する事は、無理がでてきますので余裕を持って計画することをお勧めします。
契約っていつするのですか?
施工請負契約を締結するには、設計図や見積が確定してからになります。まず、有る程度お話をさせていただいて、家づくりの心が決まったら設計の申込をいただきます。その後に設計の作業を進めていき、図面や最終金額が確定した段階で施工請負契約となりますので、まず契約ありきではありません。当社ではお金にかかわるお話をきちんとさせていただくことで安心して家づくりを進められるように心がけています。
アフターサービスの内容を教えてください。
現在は、法律で構造躯体にかかわる瑕疵と雨漏りについては10年保証が義務付けされております。短期保証や点検内容については法律では決められていませんので、施工会社によって差が有るようです。当社では、お引渡しより2ヶ月目、1年目、2年目に定期点検を行い、1年~2年の短期保証と5年、10年の長期保証については保証基準に基づいて行っております。しかし、基本的にはお引渡しからが永いお付き合いのスタートですので、保証基準以外であってもお気軽にお申し付けいただいております。